黄泉の国で一席ッてえのも乙なもんで

 正月(2005年1月9日)の放映時に観逃がしてたTBSのドラマ『タイガー&ドラゴン』のスペシャル版<『三枚起請』の回>(脚本:宮藤官九郎,演出:金子文紀)をレンタルで。
 『寺内貫太郎一家』や『時間ですよ』といった往年の大家族(のような下町的同居コミュニティー)ドラマのノリをうまく引き継いでる。演出も、いかにもTBS的なベタなスタジオものの雰囲気に回帰しつつ、近年の(クドカン脚本の)街頭徘徊ヤンキー路線としっかりブレンドされてるところがミソ。
 連続ドラマとしての放映はこの4月15日から。金曜夜10時。
 脚本には期待してるが、(まさに劇中で語られてるように)“予備知識”を必要とする落語を題材に扱いながら一話完結でどこまで語れるか、意欲的なキャスティングのアンサンブルが吉と出るか、は未知数(ヒロインの伊東美咲がやや不安要素。薬師丸ひろ子に迫るのは到底無理としても、演出で補ってほしいところ)。
 ともあれ、今クールはこれに絞ります。

(2005/04/10,ポニーキャニオン,ASIN:B0007G8FLI