2005-11-01から1ヶ月間の記事一覧

コウモリとハサミ、そして暗黒

◎『バットマン ビギンズ』監督:クリストファー・ノーラン(2005年・米国) ビジュアル面での新味を追い求めすぎずに真実味を優先させることで、充実感を与える作品になった。コウモリの群集を描き、恐怖のシンボルとしての洞穴(落下)とホロコーストの毒ガ…

“あくまで未来に対する業をみずから引き受けるという一点において、彼らは彼らなりの倫理を貫く”(塩田明彦)

実写版『どろろ』のニュース。見落としていました。 ◎手塚漫画「どろろ」が妻夫木&コウ主演で実写映画化! SANSPO.COM−芸能, 2005/11/17 ◎手塚漫画「どろろ」妻夫木&柴咲で実写映画化 日本発「ロード・オブ・ザ・リング」 Yahoo!ニュース - スポーツ報知, …

“団塊リタイア層”のアイドル…

やはり“微笑貴公子”の牙城を崩したのは、ヨンエ姫(じゃなくて女官)であったか。そして、やはり白夜書房であったか。 『別冊コリア・ムービー(KoreaMovie)①』(白夜ムック220)が、“特集!「宮廷女官チャングムの誓い」とイ・ヨンエの世界”と題し、この分…

キャラクタライゼーション vol.01

20世紀の米国西海岸は、モータリゼーションと並び、もうひとつの重要な文化的パラダイムを発信していた。それが“キャラクタライゼーション”だ。そうしたハリウッド映画の知恵はしかし日本には、キャラよりもむしろ“物語”に目を向けたストーリーマーケティン…

レコる世間のエターナル幻想 vol.06

!! “記憶リセット映画”強化月間 劇場で観逃してしまった『エターナル・サンシャイン』に触れる前に、“記憶リセット映画”を整理することを思い立ち、強化月間と称しているわけで。今回もIMDbのplot keywordsを手がかりに抽出してみた。必ずしも記憶消失や記憶…

“びゅーん”とね、飛ぶのね。

!! “記憶リセット映画”強化月間 記憶がリセットされる、というよりは、記憶の外部がリセットされるような設定で始まる映画なのだが、“記憶リセット映画”の亜種として入れておこう。 フォーガットン [DVD]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテイン…

“この「過去の引力」はなんだろう”(鴻上尚史)

『SPA!』2005年11月15日号の鴻上尚史さんのコラム「ドン・キホーテのピアス」(543)から。コラム中で、『文芸漫談 笑うブンガク入門』を「とても刺激的な本だった」と紹介している。そこから「物語」論が展開する。切実なものを感じ取ったので、一部をメモ…

SFX的な話題?

映画とは全く関係ないのだが、“パイロテクニック”で検索をかけたら、トップがこのニュースだった。ただ、「花火技術」とは何かを具体的には記していないのだけれど。

デジタル・エクストリーム・ビークル

◎『ステルス』監督:ロブ・コーエン(2005年・米国) 進歩を見せるのは映像技術(VFX)のみで、人工知能謀反シチュエーションにも、美女虐待シチュエーションにも、演出上の関心はあまり向かっていない。せっかくのタイの風景も、水着の光景も、さしたる感慨…

レコる世間のエターナル幻想 vol.05

!! “記憶リセット映画”強化月間 ◎『50回目のファースト・キス』監督:ピーター・シーガル(2004年・米国) どうやって愛が進展するの? と観る側に疑問を抱かせながら、その解答を的確に埋めていく筋の運びが、とにかく巧妙。ハワイの水族館という舞台設定も…

DVDのジャケットは、なぜか隠していた方の眼だけを強調

◎『ザ・インタープリター』監督:シドニー・ポラック(2005年・米国) この題材で、この程度の深みしか出せないのか、といったハリウッドの限界を感じさせるものではあるが、娯楽サスペンスとして観るなら上出来。ダリウス・コンジ(撮影監督)と二コール・…

もはや私は「ライトユーザー」失格なのか。

!! “記憶リセット映画”強化月間 私の頭の中の消しゴム ナビゲートDVD ~君が僕を忘れても~出版社/メーカー: TCエンタテインメント発売日: 2005/10/21メディア: DVD クリック: 1回この商品を含むブログ (43件) を見る 劇場パンフから一箇所、監督(1971年生ま…

“左脳を黙らせろ”…ん、“全脳開発”?

まさに盛り上がっているところのようですね、マインドマップ。明日(2日)、創始者のトニー・ブザン氏(自己啓発分野のカリスマ)の講演会があるそうで、4日には著書『ザ・マインドマップ〜脳の力を強化する思考技術〜』がダイヤモンド社から発売される。 ザ…