妄想

デジタル・エクストリーム・ビークル

◎『ステルス』監督:ロブ・コーエン(2005年・米国) 進歩を見せるのは映像技術(VFX)のみで、人工知能謀反シチュエーションにも、美女虐待シチュエーションにも、演出上の関心はあまり向かっていない。せっかくのタイの風景も、水着の光景も、さしたる感慨…

DVDのジャケットは、なぜか隠していた方の眼だけを強調

◎『ザ・インタープリター』監督:シドニー・ポラック(2005年・米国) この題材で、この程度の深みしか出せないのか、といったハリウッドの限界を感じさせるものではあるが、娯楽サスペンスとして観るなら上出来。ダリウス・コンジ(撮影監督)と二コール・…

デジタル・ヒッチコキアンと「秘密の庭」

よしあしは別にして気になるクリエイターの一人。監督作(兼脚本)『トリガー・エフェクト』(1996)を観ようと思っていながら観逃がし、なぜかこの9月にやっと公開された『エコーズ』(1999)も観逃がしてしまっている。スティーブン・スピルバーグ(『ジュ…

『シベ超』。未見なのだが、やはり観るべきか…。

◎『ホラー・エクスプレス / ゾンビ特急"地獄"行』監督:ユージニオ・マーティン(1973年・スペイン&英国) 「ミイラとゾンビと悪魔と宇宙人が交錯する狂乱の展開を、クリストファー・リーとピーター・カッシングが懸命に支える、ゴシック・ホラーの限界点に…

“菩薩イントネーション”に萌える

こんな感情を呼び起こす(現在を舞台とした)映画を、この手なら(この原作だから)つくることが出来るのか。といった感慨はありました。ただ、泣けはしませんでした。やや感情移入をそがれたのは、よく分からなかった点(下記)があるからです。私、原作を…

石原慎太郎作品の“パクリ”だそうです

CSの日本映画専門チャンネルで、『花とアリス』に合わせ、岩井俊二監督のインタビューを放映してました(「日曜邦画劇場」の枠のみの特典らしい。12日の本編後の方を偶然見たのだが、本編前の方は見逃した。聞き手は軽部真一アナウンサー)。 ここで、映画仲…

松尾氏が優作氏にボコボコにされてる場面を想像しちゃいました

松田龍平を相手に「なんじゃあ、こりゃー!?」などと言わせてしまう、神をも畏れぬ所業。そう簡単に出来ることじゃないです。芝居の間も絶妙で、私にはここがいちばんの爆笑ポイントでした。◎『恋の門』監督:松尾スズキ(2004年・日本) 思ったよりも楽しめま…

ここにも「寓話シンドローム」が

舞台の方は観てないので、そちらとの比較はできません。との前提で映画版なのですが、市川染五郎と宮沢りえの魅力は、見事にフィルムに定着されてます(劇場パンフに樋口真嗣監督が寄稿してて、やはりそこを強調してます)。特に染五郎は絶品。文字通り“はま…

論理的幽霊×倫理的ゾンビ?

◎『感染』監督:落合正幸(2004年・日本) 1996年の『パラサイト・イヴ』(変身人間ファンタジー)、1999年の『催眠』(マインドコントロールスリラー)、2000年の『世にも奇妙な物語 映画の特別編・第一話「雪山」』(妄想心理ホラー)のイメージを継承しつ…