2005-06-01から1ヶ月間の記事一覧

キーワードは「ハードドライブ」。だそうです

「ナノマシンが出てくる、たぶん世界で初めての実写映画」──。 『BRUTUS(ブルータス)』573号(2005年6月15日発売)からです(筆者は翻訳家の酒井昭伸さん)。しかし、“ナノマシンとは、分子サイズの微小な機械のことである。〜気鋭の翻訳家が語る、最新映…

“若干の敗北がにじんだ恋愛だとも思っています”(冲方丁)

あっと、それで『SFマガジン』2005年7月号・特集リアル・フィクション2>の巻頭は“『マルドゥック・スクランブル』という新戦略”。GONZOによるアニメ(OVA)化を巡る、原作者・冲方丁、GDH代表取締役会長・村濱章司、監督・ソエジマ ヤスフミのお三方による座…

セカイと「つながる?」「つながらない?」

SF史における“セカイ系”の位置付け──。笠井潔さんと山田正紀さんの対談から、そこにかかわる個所だけメモっときましょう。全体では、この半世紀あまりの日本のSF史を、自分たちの世代の視点から俯瞰するという内容です。キャッチは“戦後文学からオタク文学へ…

ルネサンス時代の世界観と十九世紀の世界観の並存

◎『時の娘たち』鷲津浩子(著),南雲堂(ISBN:4523292973) 同じ『朝日新聞』2005年6月19日付・13面から。「アメリカ文学」が主題のようだが、章立てが分からないので内容の詳細は不明。レビューから分かるのは、「エマソン(Ralph Waldo Emerson)論」、「…

“良くなった時が怖いんだぞ”(多川精一)

◎『焼跡のグラフィズム』多川精一(著),平凡社新書(ISBN:4582852688) 雑誌の書評などで気になっていた一冊(未購入)。戦時中の対外宣伝誌『FRONT』をつくった東方社を舞台としている回想記です。17年前の著作『戦争のグラフィズム』に始まる「自らの仕事…

“菩薩イントネーション”に萌える

こんな感情を呼び起こす(現在を舞台とした)映画を、この手なら(この原作だから)つくることが出来るのか。といった感慨はありました。ただ、泣けはしませんでした。やや感情移入をそがれたのは、よく分からなかった点(下記)があるからです。私、原作を…

 “人間関係の商品化を深化させるだけ”

『週刊文春』2005年6月23日号のから、ほかにも幾つか。 「宮崎哲弥謹製 ミヤザキ学習帳(67)」のキャッチは“心理学の帝国 「心の病」が多すぎませんか”(P.133)。何もかもを「心の問題」に帰結させてしまっていいのか。といった観点でのセレクション。縦軸…

“夢声はリベラリストではあるが、立場は保守である”(小林信彦)

『週刊文春』2005年6月23日号の小林信彦さんのコラム「本音を申せば」(第363回)のキャッチは“「夢声戦争日記」のすすめ”。『夢声戦争日記』とは、活動写真の弁士として成功し、トーキー時代には俳優に転進した夢声が、としての才を発揮して戦時下の“日常”…

“新作ゲーム・アニメ人気のなかに同人タイトルも登場!”(週アス)

◎アニメ・マンガ系総合情報サイト『TINAMI』上半期人気タイトルBest20 To Heart2 ラグナロクオンライン Fate/stay night ガンダムSEED DESTINY ひぐらしのなく頃に ハウルの動く城 東方シリーズ マリア様がみてる D.Gray-man ガンダムSEED 銀魂 デスノート …

“人は、出来なかった後悔にまみれて人生を終える”

鴻上尚史さんの『ミリオンダラー・ベイビー』評の中にあった“いい作品”観が興味深いので、メモっときましょう。『SPA!』2005年6月21日号ドン・キホーテのピアス(523)>からです。 で、いい作品は、人生に対するリアリズムとファンタジーが同居しています。…

石原慎太郎作品の“パクリ”だそうです

CSの日本映画専門チャンネルで、『花とアリス』に合わせ、岩井俊二監督のインタビューを放映してました(「日曜邦画劇場」の枠のみの特典らしい。12日の本編後の方を偶然見たのだが、本編前の方は見逃した。聞き手は軽部真一アナウンサー)。 ここで、映画仲…

“ありえないのがオチだ”

『タイガー&ドラゴン』の展開に対し、私が関心を持っていたのは以下の3点──。 虎児は本当に一家心中の「生き残り」か、といった存在の不確かさが暗示されるか。 おそらくは終盤となる回(きっと最終回ではない)で、「品川心中」がどう使われるか。 再現ド…

“映画を撮るのに目はいくつ必要だ?”

どうにか時間をやり繰りして観に行った。余計なものを描かず、しかし削ぎ落とされた美学ともまた異なる豊かさを備えている。長年のコンビとなったヘンリー・バムステッド(prodction designer…『めまい』の美術監督だよ!!)が、イーストウッド演じるフランキ…

“TOPイラスト”は構図の勉強になりますよね

イラストレーター事情を整理しようと思い、とっかかりとしてGAINAX NETの“今週のTOPイラスト”を飾った方々を追ってみました。訪れる度に楽しみにしていたこれらイラスト、「GAM(ギャム) GAINAXNET Art Museum」というCD-ROM画集として販売(通販)されてる…

韓国の逸材イラストレーター

『Studio ICE』という韓国のコミックスタジオのサンプル集(「CONVENTION PREVIEW EDITION」Vol.1, July 2004)を入手し、先ほどから眺めてた。取り扱ってるのはDevils Due Publishingという米国の出版社のようだ。 メーンのアーティスト(“MegaCity 909”のK…

舞台空間を映画空間に転写する…

◎『笑の大学』監督:星護 (2004年・日本) 原作が、きっと素晴らしいのだと思う。映画版(脚本は原作者の三谷幸喜)も、下手に時間や空間を飛ばさずに、限定された場所、かつ2人の応酬を中心に描き、健闘してる。ただ、映画的な膨らみと企みを、もっと持たせ…

鑑賞ガイドのつもりで整理しました

フィルムアート社の『アカデミー賞を獲る脚本術』(ISBN:4845905736)を読み始めたところなのだが、取り上げられてる作品のアカデミー賞(脚本部門)歴が判然としない、不親切な編集。原著になくても、オスカー受賞作のリストくらいあっていいのでは…。調べ…

“アウトロー・ヒロイン”礼賛

梶 私が俳優を続けていく上での考え方は、変えるつもりも変わることもないと思います。そんなにハードにはできないかもしれないけど、もし、またアウトロー映画のお話が来たら、喜んでやります。まだ、これもできますよ、と言うことです。年齢は関係ないです…

私も熱心な読者だったわけでありませんが

ついでにBLOG『小黒祐一郎の「編集長メモ」』に立ち寄ったところ、最新LOG(2005年6月2日付)に“「宇宙船」休刊号”と…本日、ちょっと立ち読みしたんだけど、その情報、気付きませんでした。 関連BLOG ◎「編集長メモ」(WEBアニメスタイル編集長・小黒祐一郎…

ポケモン脚本の極意がわかる?

予告どおり、WEBアニメスタイルがアドレスを移転してる(扉画は今石洋之さんが続投)。私的には、首藤剛志>が注目かな。 関連SITE ◎WEBアニメスタイル

ジブリだけには任しておけぬ(万博)

と、久しぶりに山村浩二さんのSITEを訪れたら、愛知万博(愛・地球博)に出品してるということを知ったしだい。 期間:2005年3月25日(金)- 9月25日(日) 場所:長久手会場「遊びと参加ゾーン」内『わんパク宝島』2階奥 洞窟壁画からはじまる「ヤマムラアニメ…

こちらも“聖地スギナミ”で開催ですか

具体的な情報告知としては、かなり早いものなんじゃないだろうか*1。日本アニメーション協会が主催する『Into Animation 4』について。協会の公式ページも目下は“近日オープン ”のままだし、会長の『川本喜八郎 Official Web Site』にも上映情報はまだない。…