冥府

金魚顔? キーラ・ナイトレイ

『ドミノ』──。やはり映画館に駆け付けるべきだった。『マイ・ボディガード』を観て感じた幾つかの事柄に、確信を持った。インフォメーション・メディアとしての映画の存在形式(特質)を、いかに刷新(拡張)するか。このことに、ハリウッドの中に居ながら…

幽霊は冥府に“落ちる”ことができるか?

01. 『サマータイムマシン・ブルース』監督:本広克行(2005年・日本) 再見06/02/25 DVD 02. 『リンダ リンダ リンダ 』監督:山下敦弘(2005年・日本) 06/03/04 DVD 03. 『ロスト・メモリーズ』監督:イ・シミョン(2001年・日本+韓国) 06/03/11 DVDレ…

“僕は敗北の美学とかそういうところにはあまり共感しないんですよ”(樋口真嗣)

現時点でロケ記(エキストラ体験記)はかなり飛び交っているものの、内容の詳細はまだ明かされていない『日本沈没』の情報が、少し紹介されていた。『MOVIE ぴあ 2006 WINTER 1冊まるごと映画だけ!(Weekly ぴあ 別冊 1.15号)』に、1ページだけだが、樋口真…

だから「生きろ」と映画は言う

「角川春樹+佐藤純彌」のコンビネーションには、私(と同世代の映画ファン)は特別な思い入れを持っている(はずだ)。“角川大作”に対しては、メディアミックスによって映画をイベント化したことの功績を認める声と共に、逆に反感、「大味」などといった評…

“あくまで未来に対する業をみずから引き受けるという一点において、彼らは彼らなりの倫理を貫く”(塩田明彦)

実写版『どろろ』のニュース。見落としていました。 ◎手塚漫画「どろろ」が妻夫木&コウ主演で実写映画化! SANSPO.COM−芸能, 2005/11/17 ◎手塚漫画「どろろ」妻夫木&柴咲で実写映画化 日本発「ロード・オブ・ザ・リング」 Yahoo!ニュース - スポーツ報知, …

『回路』と同じ製作年なんですね。

!! “タイムスリップ(ワープ)映画”強化月間 ◎『ターン』監督:平山秀幸(2000年・日本) 演出に乗り切れなかった。『愛を乞うひと』は大好きなのだが、『学校の怪談』シリーズ、『OUT』、『魔界転生』といったあたりも楽しめなかったので、この監督とは相性…

「10か条」の最後(=帰省は列車で?)は伝えなかったのだろうか。

かなり期待したのだが、残念な結果になってしまっている。感動ではなく、フラストレーションが残った。ただ、こうならざるをえなかった理由というのは、推察するところ、非常に根が深い。また興味深い。劇場パンフのプロデューサー(平野隆)VS監督(塩田明…

“汚れても良い服装、下着も汚れても良いもの、タオル、着替え、洗面用具持参”

その後、何か報道などはあったのだろうか。樋口真嗣監督の『日本沈没』。現時点で分かる動きとしては、映像製作会社の「プラスミック・CFP」というところが、関東圏を中心にエキストラを募集している(これらって第二班撮影なのかな)。会社勤めの身としては…

あと何年かで「新聞」という言葉は共有できなくなるのでは…。

TBSがリリースを続ける“臨死・冥界系ラブストーリー”の正統的な一作(今回はホラー編。来年には真打ちとしてパニック編『日本沈没』が控える)。作品の意図が分からないという意見もあるようだが、要するに宗教的な浄化作用を得るための代替物の一つだと言え…

地球じゃなかったりして…(『コンタクト』の線?)。

昨日の続きで『LOST』。『スターログ日本版』No.26(2005 AUTUMN)のJ・J・エイブラムスのインタビューから。 『LOST』はある部分うんと回り道をするので、長期的なスパンで、ちゃんと山場を用意しているか確かめる必要があるんだ。理不尽やとまどいを感じる…

キャサリン・ロス 1943年生まれ、ジャクリーン・ビセット 1944年生まれか…。

◎『ドニー・ダーコ』監督:リチャード・ケリー(2001年・米国) DVDになってすぐに買ってあったのだが、ずっと放置したままだった。このところタイムトラベルを扱った映画がかなり目立つので、思うところあって鑑賞。演出面ではやや弱いと思う(当時、監督は…

“大事なのは、脚本家たちの集団本能を信用すること”(J・J・エイブラムス)

◎『LOST』( 第1話・第2話)監督:J・J・エイブラムス(2004年・米国) レギュラー放送は11月からだが、第1話・第2話が10月2日の21:00からプレミア放送された。開幕から快調。出し惜しみせずに「怪物(?)」も、はやばやと登場(姿は見せていない)。都市的…

透視(幻視)者たちの卑近なウォーズ

◎『レイクサイドマーダーケース』監督:青山真治(2004年・日本) (ネタばれがあります。鑑賞後にどうぞ) 「大人のおこした戦争に、お前たち子供の力を最後まで頼りにした…」とはさすがに言わなかったが、同じ東宝+亀山P(CX)&役所広司、という布陣。未…

“ああいった黄泉にいるのがいまの人間なんだ”(押井守)

冥府めぐり系のファンタジー(現実として擬装された冥府を主人公らが彷徨するファンタジー)の浸透(と流行)に大きな影響を与えた一つに、『うる星やつら2 ビューティフル・ドリーマー』の存在があるのではないかと思う。監督自身による『イノセンス』の解…

“ありえないのがオチだ”

『タイガー&ドラゴン』の展開に対し、私が関心を持っていたのは以下の3点──。 虎児は本当に一家心中の「生き残り」か、といった存在の不確かさが暗示されるか。 おそらくは終盤となる回(きっと最終回ではない)で、「品川心中」がどう使われるか。 再現ド…

“メタ・ソウルメイト・ミステリー”の超快作

◎『真夜中の弥次さん喜多さん』監督:宮藤官九郎(2005年・日本) (消滅に向かう)魂のバッド・トリップ、(摩滅に向かう)心のローリング・トラベル、(破滅に向かう)精神のイージー・ゴーイング。それが人の生。“ソウルメイト・ムービー”が観たいと思って…