作劇

脳=ハッキング/心=?

lifehacks;仕事をシンプルかつ楽しくするような習慣を生み出そうという考え方──。私のような人間(雑事をさばけずに時間に追われている)には、ちょうど関心事だった話題が並ぶ。WEB上ではかなり前から語られているようですが、書籍として(この言葉をコン…

映画脚本オールタイムベスト101

The Writers Guild of America, East と The Writers Guild of America, west が共同で“101 GREATEST SCREENPLAYS”(all time)を発表した(April 7, 2006)。以下がそのリスト(原題でわかる名作がほとんどですが、時間のある時に邦題を追加しようと思いま…

CGの使用は『魔界大冒険』(1984年)から。だそうです。

クイックジャパン (Vol.64)出版社/メーカー: 太田出版発売日: 2006/02/11メディア: 単行本 クリック: 1回この商品を含むブログ (25件) を見る なぜだろう。私は映画版『ドラえもん』を一本も観たことがない(TVシリーズも、あまり知らない)。ずっと視野の外…

キャラクタライゼーション vol.01

20世紀の米国西海岸は、モータリゼーションと並び、もうひとつの重要な文化的パラダイムを発信していた。それが“キャラクタライゼーション”だ。そうしたハリウッド映画の知恵はしかし日本には、キャラよりもむしろ“物語”に目を向けたストーリーマーケティン…

“この「過去の引力」はなんだろう”(鴻上尚史)

『SPA!』2005年11月15日号の鴻上尚史さんのコラム「ドン・キホーテのピアス」(543)から。コラム中で、『文芸漫談 笑うブンガク入門』を「とても刺激的な本だった」と紹介している。そこから「物語」論が展開する。切実なものを感じ取ったので、一部をメモ…

“左脳を黙らせろ”…ん、“全脳開発”?

まさに盛り上がっているところのようですね、マインドマップ。明日(2日)、創始者のトニー・ブザン氏(自己啓発分野のカリスマ)の講演会があるそうで、4日には著書『ザ・マインドマップ〜脳の力を強化する思考技術〜』がダイヤモンド社から発売される。 ザ…

“「スリル・シーカー」と書かれたそのパンフレットには、過去に世界で起きた大惨事の数々が──”

!! “タイムスリップ(ワープ)映画”強化月間 10月15日付・当BLOGで取り上げたIMDb Keyword: Time Loopの中にあった“The Time Shifters(1999)”について、AXNの公式SITEにストーリーが紹介されていた。消えてなくならないうちに引用しておく。邦題は『タイム…

ケン・グリムウッド以前と以後とに分けていいのかな。

!! “タイムスリップ(ワープ)映画”強化月間 「リプレイもの」として取り上げられている作品を整理してみました。むしろタイムパラドックスやパラレルワールドを重視したと言った方がよいもの、時空(意識)の超越や混乱を描いたと言った方がよいものなどが…

地球じゃなかったりして…(『コンタクト』の線?)。

昨日の続きで『LOST』。『スターログ日本版』No.26(2005 AUTUMN)のJ・J・エイブラムスのインタビューから。 『LOST』はある部分うんと回り道をするので、長期的なスパンで、ちゃんと山場を用意しているか確かめる必要があるんだ。理不尽やとまどいを感じる…

“大事なのは、脚本家たちの集団本能を信用すること”(J・J・エイブラムス)

◎『LOST』( 第1話・第2話)監督:J・J・エイブラムス(2004年・米国) レギュラー放送は11月からだが、第1話・第2話が10月2日の21:00からプレミア放送された。開幕から快調。出し惜しみせずに「怪物(?)」も、はやばやと登場(姿は見せていない)。都市的…

ファミコン・モードの作劇プログラミング

精神的に中学生から成長してないような大学生たち(=SF研メンバー)のふざけっぷり・無邪気っぷり(演技)が、あまりにも見事で。幼児性万歳、という感じ。聖典『ビューティフル・ドリーマー』の味わいを、うまく再現してる。 言ってみれば演劇的なハイテン…

時間と空間が無化する中心点(グラウンド・ゼロ)

(『ローレライ』についてのメモ) 時計と青空 誰の上にも平等に在るもの。それは死と空──。 そのようなことを意識してきた私が、『ローレライ』を観ていて気付いたのは、なんだ、それって「時間(の界面)」と「空間(の界面)」を言い替えたものじゃないか…

“ひろったらとどけて下さい”(樋口真嗣)

(『ローレライ』DVDの発売を機に、断片的に思いついたことをメモ) 征人とパウラ 征 人「(パウラを見る)パウラは…なんのために戦ってきた?」 パウラ「考えたこと…ない…」 征 人「ないって…。なんか、ないのか?」 パウラ「ユキトは?」 征 人「え…そりゃ…

セカイと「つながる?」「つながらない?」

SF史における“セカイ系”の位置付け──。笠井潔さんと山田正紀さんの対談から、そこにかかわる個所だけメモっときましょう。全体では、この半世紀あまりの日本のSF史を、自分たちの世代の視点から俯瞰するという内容です。キャッチは“戦後文学からオタク文学へ…

“人は、出来なかった後悔にまみれて人生を終える”

鴻上尚史さんの『ミリオンダラー・ベイビー』評の中にあった“いい作品”観が興味深いので、メモっときましょう。『SPA!』2005年6月21日号ドン・キホーテのピアス(523)>からです。 で、いい作品は、人生に対するリアリズムとファンタジーが同居しています。…

鑑賞ガイドのつもりで整理しました

フィルムアート社の『アカデミー賞を獲る脚本術』(ISBN:4845905736)を読み始めたところなのだが、取り上げられてる作品のアカデミー賞(脚本部門)歴が判然としない、不親切な編集。原著になくても、オスカー受賞作のリストくらいあっていいのでは…。調べ…

ポケモン脚本の極意がわかる?

予告どおり、WEBアニメスタイルがアドレスを移転してる(扉画は今石洋之さんが続投)。私的には、首藤剛志>が注目かな。 関連SITE ◎WEBアニメスタイル

PSP用“ツクール”(無料)

『日経キャラクターズ!』2005年7月号(P.140)で知りました(フロム・ソフトウェア開発部部長の谷口篤士さんに対するインタビュー)。3本のアドベンチャーゲームを同梱したPSP用ソフトの発売に合わせ、同様のコンテンツを制作するためのツール(ADVPスタジオ)…

解体と再統合…“広げたふろしきは閉じるべきだ”(押井守)

昨日の調べもののついでに、『すべての映画はアニメになる[押井守発言集]』(ISBN:4198618283)河森正治>の中での押井監督の発言から。対談のテーマは『天使のたまご』なんですが、その後の観客との質疑応答で『うる星やつら4』に対する感想を訊かれ、答えた…

ストーリーの“エンコード”とドラマの“解像度”

“ニュートランスレーション=新訳”(劇場用三部作)の第一弾として『機動戦士Zガンダム 星を継ぐ者』を仕上げた富野由悠季・総監督に対するインタビュー。『キネマ旬報』2005年6月上旬特別号からです。 “TVの長尺でも見えづらい物語”。そこに複合的に絡み合…

歴史映画ブームの担い手

『SPA!』2005年5月24日号「エッジな人々リドリー・スコット>」の脚注から。「マルコ・ポーロ」の企画なども進めてるらしいです。 ウィリアム・モナハン 『スパイ』誌の編集から文学評論と短編小説や風刺小説が評価され、脚本に進出。卓越したリサーチ力と筆…

土曜の夕方に戦争は始まる

制作発表があって盛り上がってる『BLOOD+(ブラッドプラス)』。土曜夕方6時に、(いまの)押井守系列の作品が進出するとは。寺田克也起用の北久保弘之監督バージョンと比べると、キャラクターデザイン(箸井地図)の落としどころが興味深い。キャラクターを…

“子宮のような鯨の腹の中で、悪夢のような三日間を”

脚本作りの「コツ」を説いた書物なのだが、マニュアル本とは趣が異なるもので、ハリウッド映画の近年の傾向を内側から描写した読み物として、楽しむことができた。原著は2002年に刊行されたもの。2310円。 ◎『映画ライターズ・ロードマップ―〈プロット構築〉…

“パーソナル大状況主義”とでも言っときますか

『宇宙戦争』の公開(日米同時:6月29日)を控えるスティーヴン・スピルバーグ監督。作品コンセプトの説明が興味深かったので、ちょっとだけ引用します。『スターログ日本版』24(2005 SPRING)のスティーヴン・スピルバーグ & トム・クルーズ Interview>から…