PSP用“ツクール”(無料)


 『日経キャラクターズ!』2005年7月号<誰もがこれ1本でクリエイターに 『ADVENTURE PLAYER』>(P.140)で知りました(フロム・ソフトウェア開発部部長の谷口篤士さんに対するインタビュー)。3本のアドベンチャーゲームを同梱したPSP用ソフトの発売に合わせ、同様のコンテンツを制作するためのツール(ADVPスタジオ)を、無料配布するとのこと。(開発の)「きっかけは昨年の秋、blogが一大ブームになったことです」と話してる。PSP用ソフトの発売は2005年6月30日で、3990円。


◎『ADVENTURE PLAYER(ADVP)フロム・ソフトウェアASIN:B00097D9JS

 ユーザー自身がコンテンツを制作できる「アドベンチャープレイヤースタジオ」は、Windows 2000/XP上で動作する。必要スペックとしては、Pentium III 600MHz(Pentium III 1GHz以上推奨)、メモリ128MB以上(256MB以上推奨)、1,024×768、HignColor(16bit)の表示が可能で、HDDは90MB以上の空きが必要。
 「ADVPスタジオ」では、テキストはもちろん、ユーザーが作った画像、デジカメ画像などをツール上に配置し、コンテンツを制作できる。このツールに関して、同作プロデューサーの谷口篤士氏、コンセプトデザイン部の柳 暁氏によれば、「GUIにも対応する予定」とバージョンアップも行なわれることが明言された。
 作ったアプリデータは、メモリースティックDUOに転送し、UMDの「ADVP」ともどもPSPにセットすることで、PSPでプレイできるほか、メールやWEBなどで配信することができる。フロム・ソフトウェアでもコンテストを行なったり、優秀作品は公式コンテンツ化するなどして同タイトルをフォローしていくようだ。
(『GAME Watch』2005年4月4日付から)


 『日経キャラクターズ!』によると、“究極のゲーム再生ブラウザ”であるこの『ADVENTURE PLAYER』用のコンテンツは、週2本前後のペースで公式サイトにアップされ、これも原則的には無料になるという。
 「続々と面白いコンテンツが出てきて、それを遊ぶためにはこのソフトが必要、という空気ができればいいのです。どうしても大規模なゲームが多くなり、アイデア勝負の小規模作品が商業ベースに乗りづらくなってしまっている昨今、さまざまなゲームを作るための土壌になれればうれしいですね」と谷口さんは語ってる。ゲームスクールで、このソフトを使ったゲーム制作が始まったり、芸能プロダクションが、かつてない販促ツールとして注目したり、などの波及効果も生まれつつある、とか。
 プラットホームホルダーにとってのメリットは分かるが、ゲームを作る側の(仮にヒットした場合の)収益拡大モデルがいまだ見えない、という感もありますが。


関連NEWS
GAME Watch
フロム・ソフトウェア、PSP「ADVENTURE PLAYER 」 同梱されている3つのアドベンチャーゲームを公開(2005年4月22日付)
GAME Watch
フロム・ソフトウェア、PSP「アドベンチャープレイヤー」説明会を開催 遊べて作って配信できるADVツールも(2005年4月4日付)

参照SITE
『ADVENTURE PLAYER』公式SITE


ADVENTURE PLAYER - PSP

ADVENTURE PLAYER - PSP