土曜の夕方に戦争は始まる

 制作発表があって盛り上がってる『BLOOD+(ブラッドプラス)』。土曜夕方6時に、(いまの)押井守系列の作品が進出するとは。寺田克也起用の北久保弘之監督バージョンと比べると、キャラクターデザイン(箸井地図)の落としどころが興味深い。キャラクターを土曜夕方路線に乗せた上で、題材も“戦争”が表に出てくるとのこと。

TVアニメ「BLOOD+」の制作発表会を東大で開催 −UMD/DVD化も予定。押井守栗山千明らが出席
(前略)
 「ヴァンパイアの闘争」と「人間の戦争」では食い違う印象があるが、兵器が飛び交うような直接的な戦争表現ではなく、「日常や社会の中にある身近なものとして、戦争を描くいていく」という。藤咲監督は、「押井さんは、新宿とか国会議事堂とか、良く知ってる風景に戦車を置くことで日常に近い戦争を表現した。私はもうちょっと上の視点から戦争を描きたい。それは社会システムの中の戦争であり、経済も絡んでくる。ブラッドは血だが、現代の血である経済という意味も隠されている」という。
(後略)
(『AV Watch2005年5月11日付から)

 監督・シリーズ構成に藤咲淳一、企画協力に押井守という布陣。なお、アニメーションキャラクター・総作画監督石井明治の担当作を追ってみると──。

 とまさに叩き上げ、というキャリアの持ち主のようですね。