腕時計のようなファッション性と機能性、が目標だそうです


 『日本経済新聞』2005年5月13日付朝刊・17面で報じられてたオリンパスのフェイスマウント(顔面装着)型ディスプレー(FMD)。眼鏡に取り付けて使うタイプの「細くて視界を遮らない棒状の情報表示装置」の開発に成功し、「目の前の情景の中に、文字や画像が浮かび上がるように見える」「さりげなく身につけられる」ものにしたとのこと(って言っても、眼鏡が必要ない人は…)。
 BLOGで触れてる方はいるようですけど、その他ニュースやリリースは出てない模様。報道にあるような「常時装着」(『マイノリティ・レポート』的“ユビキタス”をイメージしてるのだろう)のニーズが発生するかどうかはともかく、展示空間でのユーザー属性別ガイド装置とかになら使えそう。前世代のFMD「Eye-Trek」シリーズ(ゴーグル型)には、さすがに無理がありましたから。

 装着すると、手のひら大の文字や画像が目から五十センチメートル離れた空間に浮かび上がる。内蔵する小型液晶に表示した像を装着した人の目に送り込む仕組みだ。
 目の前にくる部分の幅は約三・二ミリメートルで瞳孔の約半分と細いため、視界は全く遮られないという。ディスプレーの位置を調節すれば、遠近両用眼鏡のように、視界を下に向けたときだけ画面が見える。


 サイズをさらに半分にする目標があるらしい。ここまで具体的になってて、「七年以内の実用化を目指す」とは、遠すぎやしないか?


 この記事と前後し、3月に「トレたま」で紹介された超小型片眼式ヘッドマウントディスプレイ(HMD)「Tele-glass」(吸盤で眼鏡に付ける)の100台限定販売、というのが行われてる(すぐに完売したらしい)。「Eye-Trek」型のディスアドバンテージを改めて報じる動きもあったので、そこに(オリンパスが)ぶつけてきたリーク記事、といったところかもしれません。


参考NEWS
WBS -トレンドたまご-
■2005年3月31日放送内容
◎NIPPON STYLE
超軽量コンパクトHMD「Tele-glass〜市販版」
ITmediaニュース
超小型HMDで“どこでも眼鏡テレビっ子”(2005/05/11)