CGの使用は『魔界大冒険』(1984年)から。だそうです。


クイックジャパン (Vol.64)

クイックジャパン (Vol.64)

 


 なぜだろう。私は映画版『ドラえもん』を一本も観たことがない(TVシリーズも、あまり知らない)。ずっと視野の外にあった。おそらく、あの画が「動く」ということに対し、さほどの魅力を感じていなかったからだろう。関心ゼロ、というわけではないのだが…。
 でありながら、購入したのが『QuickJapan』Vol.64。特集は“永久保存版 映画『ドラえもん』”。全61ページ。「全25作品ストーリー&完全解説」では、うち22作品を芝山努監督自身が解説している。あとは、D.Kの描いたしずかちゃん!! このあたりが貴重かな、と。


 「F先生」が病気で倒れ、初めて原作なしで制作したという『のび太のパラレル西遊記』(1988年)の解説中で、芝山監督はこんなことを語っている。

子どもたちを飽きさせないためにコンテを5分ごとに区切って、そのひとつずつに起承転結をつける。そしてその連鎖で物語を繋げていくといった感じで、映画『ドラえもん』シリーズのセオリーはいつも通り使えましたけどね。(P.058)


 特集の枠外だが、「ヨーロッパ企画上田誠のタイムマシン講座」でも、H・G・ウエルズ、広瀬正、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』と共に、『ドラえもん』が題材にされている。
 また、TVドラマ「時効警察」徹底解説の“三木聡インタビュー”中では、麻生久美子の役名「三日月しずか」が『ドラえもん』に由来すると明かされている。など、あちこちにリンクが。


 押井守組(というかプロダクションI.GのCG部門)のIKIFが参加している『のび太の恐竜2006』は、公開中、間に合えば観に行きたい。

  • 画師SITE