夢論

解体と再統合…“広げたふろしきは閉じるべきだ”(押井守)

昨日の調べもののついでに、『すべての映画はアニメになる[押井守発言集]』(ISBN:4198618283)河森正治>の中での押井監督の発言から。対談のテーマは『天使のたまご』なんですが、その後の観客との質疑応答で『うる星やつら4』に対する感想を訊かれ、答えた…

“デジタル胡蝶の夢”、1996年あたりが元年か?

CGの蝶が舞う映像。かなりあるはずですが、すぐに思い出せるものが少ない…。 『ザ・クラフト』監督:アンドリュー・フレミング(1996) 『スワロウテイル』監督:岩井俊二(1996) 『エネミー・ゼロ』(1996) 『女神異聞録ペルソナ』(1996) 『ファンタジア2…

“連句歌仙の三十六句はなんらそうした筋をもたないのである”(寺田寅彦)

「映画と夢」に関する論考。「あらゆる芸術のうちでその動的な構成法において最も映画に接近するものは俳諧連句であろうと思われる」といった観点の論述に続き、映画と夢を比較したものです。初出は、1932年(昭和7年)の「日本文学」。全文を、青空文庫(図…

ジョン・ブアマン監督のBBC作品『目覚める夢を見た』が気になるな

映画を、夢(あるいは白昼夢=妄想・空想…)や、記憶の編成(臨死体験・麻薬体験…)とのアナロジーで構想しようとしている作家が、少なからず存在すると思う。夢そのものを扱った映画もあるが、たとえそうではなくとも、だ。 そうしたテーマに関連する文献を…

『夢でない夢』復刊

復刊ドットコムで予約。5月下旬の発送だそうです。2835円。 ◎『夢でない夢』天沢退二郎(著),ブッキング あの『光車よ、まわれ!』、《オレンジ党》シリーズの原点がここに! 天沢退二郎の初期童話作品集。待望の復刊です(初版は1973年/大和書房 刊)。の…