戦争

戦時下の動画論

◎『漫画映画論』今村太平・著、スタジオジブリ・発行、徳間書店・発売 昭和16年に刊行された「アニメーション論」をジブリが復刻した。内容自体は「徹底した技術論」であるらしい。しかし、評者(大塚英志さん)は、それがいつ書かれた(体系化された)もの…

「子どもたちの未来のためには、“非戦”でしかありえないですよ」(竹田逭滋)

◎『NewWORDS(ニューワーズ)』 2006 WINTER 1st ISSUE 『月刊ニュータイプ』の増刊。“オトナのためのニュータイプ・エンタテイメントマガジン、登場!”という触れ込みだ。ただ、どうも誌面やネタ(の切り口)に新鮮味が乏しい。得意分野はそれなりに掘り下げ…

 “人間は、一度自分をリセットしない限り何者にもなれない”(神山健治)

アニメ系のテーマを扱っている時だけ買うようになった感もあるな、『広告批評』。2005年7月号(NO.294)の特集は「村上隆とリトルボーイ」。 読み進めている途中だが、村上隆さん、椹木野衣さん(『戦争と万博』『「爆心地」の芸術』著者)のヒロシマ同行記“…

“良くなった時が怖いんだぞ”(多川精一)

◎『焼跡のグラフィズム』多川精一(著),平凡社新書(ISBN:4582852688) 雑誌の書評などで気になっていた一冊(未購入)。戦時中の対外宣伝誌『FRONT』をつくった東方社を舞台としている回想記です。17年前の著作『戦争のグラフィズム』に始まる「自らの仕事…

“夢声はリベラリストではあるが、立場は保守である”(小林信彦)

『週刊文春』2005年6月23日号の小林信彦さんのコラム「本音を申せば」(第363回)のキャッチは“「夢声戦争日記」のすすめ”。『夢声戦争日記』とは、活動写真の弁士として成功し、トーキー時代には俳優に転進した夢声が、としての才を発揮して戦時下の“日常”…