レコる世間のエターナル幻想 vol.03
前から気になってたんだけど、朝日新聞のコラムで紹介されてるのを読んで、思い出した。「体験記録」の研究。
この3月に開催されたイベント(第2回体験記録とその応用シンポジウム−体験から何がわかるか−)の告知が、東京大学先端科学技術センターのサイトなどに残ってるのでメモっときます。
主催は、NTTマイクロシステムインテグレーション研究所、産業技術総合研究所、東京大学先端科学技術センター。チェアは、廣瀬通孝(東京大学)、野島久雄(NTT)、坂上勝彦(産業技術総合研究所)となってます。
インターネットの普及、デジカメやビデオを筆頭とする記録技術の発達、タグ・センサなどのモニタリング技術などの進展にともなって、私的な出来事から社会的な出来事まで、長期間にわたる膨大な情報を、それぞれの人がそれぞれの視点から記録し、検索・利用することができるようになりました。これらさまざまな視点から集められた情報からなるアーカイブは、その個人にとって重要であるばかりか、社会にとっても貴重な資産で、その利用場面、応用には限りない可能性があると考えられます。
昨年に引き続いての第2回の本シンポジウムでは、体験記録技術の現状・体験記録から何が読み取れるか・体験記録の応用などについて、具体的な事例にもとづいた検討を行います。また、一瞬のできごとから一生にわたる人生までの幅広い種類の体験を考える上で重要と思われる論点について3名の招待講演者の方に幅広い見地から語って頂きます。
この分野に関心のある多くの方には、積極的にご参加下さいますようお願い致します。
(2005年3月4日「第2回体験記録とその応用シンポジウム」開催趣旨から)
プログラムを見ただけじゃ内容を想像できないんだけど、手がかりとしてこれも整理しときます。
■体験記録技術の現状
□産総研の取り組み…産業技術総合研究所
・産総研におけるバーチャルタイムマシン(VTM)への取り組み:坂上勝彦
・VTMウェアラブル
−パーソナルポジショニングにおけるGPSと歩行動作解析の統合:興梠正克
・音素片のカーネル主成分分析を用いたトピックセグメンテーション:佐土原健
□ NTTの取り組み…NTT
・NTTにおける体験記録への取り組みの概要:小野澤晃
・体験としてのふれあい通信:品川満
・体験記録のためのメディア処理技術:大和淳司
■体験から人生へ
□人生を語ることの意味
やまだようこ(発達心理学)・京都大学
□オーラル・ヒストリーで繙く『政策』、紡ぐ『人生』
御厨貴(政治史)・東京大学
□人々の活動を基盤として道具とサービスをデザインする
〜『tours2004旅することのデザイン』プロジェクト紹介をとおして
須永剛司(情報デザイン)・多摩美術大学
■体験記録から何がわかるか
□VTMパブリック
−愛知万博グローバル・ハウスにおける人流センシングと会場運営:車谷浩一(産総研)
□VTMオフィス
−ディジタルアーカイブを用いた会議録:浅野太(産総研)
□日常的体験記録の解釈と応用
−長期間の位置、発話記録のまとめと体験記録の応用実験報告:上岡玲子(東京大学)
□浅草を体験する:北端美紀(NTT)