インファンタリズムのアングラ巨匠と児童ファンタジー

 で、『夢でない夢』の装丁・挿絵を手がけてる佐伯俊男さんが、どんな人かを調べると。

類い希なインファンタリズムとブラック・エロスの冴えで20世紀末のパリを震撼させた実績を持つ。そのモチーフは、死、グロテスク、怪異、魑魅魍魎、ホラーなど多岐ににわたっている。
今まで彼のエッセイを書いた人は、寺山修司宇野亜喜良山田五郎澁澤龍彦植草甚一、日向あき子、種村季弘久世光彦丸尾末広などがいる。
スパンアートギャラリー 作家紹介から。「にに」は原文ママ

 経歴としては初期の─
1978年
 セクシー絵本『クラスメート』(作・川上宗薫KKロングセラーズ)出版。
 セクシー絵本『薄化粧』(作・泉 大八、KKロングセラーズ)出版。
1979年
 フランスで作品集が劇場用アニメーション映画化(アルゴスフィルム映画会社)される。
といったあたりが気になったりする。
 1996年の絵本『まみむめモンガくん』(福音館書店)などを見ると、『かいけつゾロリ』を思わせる路線も持っているようだ。児童書の『夢でない夢』に、どうアプローチしてるのかが興味深い。