テレパスの実証(とは無縁だろうけど)


 キャッチは<脳画像から推定/人が何を見ているか把握/ATRなど>となってる。ちょっと検索してみたんですけど、研究の源流とか歩みとかには、すぐにはたどり着けず。日本経済新聞2005年4月25日・朝刊23面からです。

 国際電気通信基礎研究所(ATR)などのグループは、人間の脳の活動状況を観察した画像をもとに、その人が何を見ているかをある程度把握する技術を開発した。将来、頭で考えるだけで操作できるロボットや、“以心伝心”を実現する装置につなげる基礎研究という。
(中略)
 新技術は脳の活動している部分を機能的磁気共鳴画像装置(fMRI)で観測し、その画像パターンを分析する。
 実験では縦から斜め、横まで角度が異なる八種類のしま模様の画像を用意、そのうち一種類を見せて脳を観測し、どれを見ているかを推定した。その結果、確率四〇─五〇%で正解となり、間違ったケースも大半は隣接する角度だったという。
(後略)


 開発はATRの神谷之康研究員らのグループで、米国のnature neuroscience誌電子版、25日付に掲載されるとのこと。推定の手がかりになる微妙な脳活動は、百マイクロメートル角のわずかな部分に観測されるもので、三ミリメートル程度の精度しかないfMRIで対応できるよう、特殊な解析プログラムを開発したのだそうです。


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