フェチの対象とも言われているが


 思うところあってメモ。“巨大(化)女性”その1


■半裸美女(アマゾネス)系


◎『妖怪巨大女』Attack of the 50 Foot Woman (1958)
監督:ネイザン・ハーツ(ジュラン)
美術監督出身のネイザン・ジュランは、同年に『シンバッド七回目の航海』を監督。後にテレビシリーズ『巨人の惑星』のエピソードも手がけ、すっかり専門筋に。


◎『ダリル・ハンナジャイアントウーマン』Attack of the 50 Ft. Woman (1993) (TV)
監督:クリストファー・ゲスト
レプリカント(『ブレードランナー』)、人魚(『スプラッシュ』)を経て巨大女にたどり着いたダリル・ハンナは製作にも名を連ねる。撮影はラッセル・カーペンターだ。


◎『アタック・オブ・ザ・ジャイアントウーマン』Attack of the 60 Foot Centerfolds (1995)
監督:フレッド・オーレン・レイ
特撮も兼任の監督は、前年に『ジュラシック・アマゾネス』を撮った正統の人。製作はロジャー・コーマンで、監督作『原子怪獣と裸女』(1956)が原点…いや違うか。


*これらは、1950〜70年代まで巨大生物ものにこだわって撮り続けたバート・I ・ゴードン監督の影響下にある作品と目される。しかし、ダリル・ハンナが『キル・ビル Vol.2』(2004)で継承することになったのは、『フランケンシュタインの怪獣 サンダ対ガイラ』(1966)だった(監督の頭の中には、巨大化の構想もあったと言われる)。実は先行する『アタック・オブ・ザ・ジャイアントウーマン』にも、『サンダ対ガイラ』で博士を演じたラス・タンブリンが招かれているのだった。


アタック・オブ・ザ・ジャイアントウーマン [DVD]

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