“失速していった科学技術信仰の代わりに、美少女のポスターとか、そういったものが”


 森川嘉一郎さんのアイデアかと思っていたら、違った。“巨大(化)女性”その4


■制服美少女系


◎『新横浜ありな in アキハバラ』造形企画制作:海洋堂原型師大嶋優木 (2004)
ヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展」日本館の公式カタログに“おまけ”として付属したフィギュア。美少女が秋葉原の高架線をまたぐヴィネットスタイル。


アミューズメントメディア総合学院の公式SITE内“Voice from Character Designers!”に、ヴェネチア・ビエンナーレ第9回国際建築展 日本館コミッショナーを務めた森川嘉一郎さんに対するインタビューがある。

別に「新横浜ありな」にしろと私がいったわけではなくて(笑)、大嶋さんが決められたネーミングで、そこに何か横浜をめぐる批評的な視点があるかというと、それは違うと思います。あのフィギュアそれ自体も、ヘアスプレーかなにかのテレビCMで、アイドルが巨大化して渋谷の街を闊歩しているのを見て考え付いたらしいですね。

つまり、(ヘアスプレーではなく)その2で触れた後藤真希『ライオン 制汗デオドラント剤「Ban」』が発想の源だった。なお、命名原型師大嶋優木さんがモーニング娘。のファンで、「おそらく横浜の「横浜アリーナ」によく行っていたんでしょう。単なるダジャレだと思います(笑)」とのこと。