“『アクトロイドDER』の売り切り価格は、家1軒ぶんとか”


 昨日の「リプリー」に関する記述は、どうもミスリードになってしまっているようです。最新号の『週刊アスキー』(2006年2月21日号)の連載「ロボットが作る未来 Volume 03」に“彼女”が紹介されていました。
 開発元の企業「ココロ」を取材した内容で、リプリーを含めた案内ロボット「アクトロイド」をレポートの対象にしています。これによると、大阪大学・石黒研究室がココロに対し、「人間そっくりの動きと外観をもつロボットが欲しい」とオーダーし、共作したもの、といったしだいのようです。ただ、どのように技術分担しているのかを、この連載から読み取ることはできませんでしたが。


 1984年に創業したココロは、「恐竜動刻」(動く彫刻)などからスタートし、アクトロイドの1号機を2003年に、2号機「アクトロイドDER」を2005年6月に発表。その間のプロジェクトとなるリプリー(Repliee)の万博版「リプリーQ1 expo」については、昨年、そのほかの万博出展ロボット共々、様々なメディアが報じています。人に対してリアクション(インタラクション)することが、重要らしい。
 米国であれば、アニマトロニクスや特殊メイクといったハリウッドのSFXとして重用される技術なのかもしれませんが、日本だと、イベント・コンパニオンになるわけですね…。なお、『週刊アスキー』は触れていませんが、ココロはサンリオの関連会社で、辻信太郎・サンリオ社長がココロの会長を務めている。サンリオのキャラクターを使った「ショップロボット」なども開発しています。


関連SITE
ココロ(KOKORO CO.,LTD.)


独立行政法人 新エネルギー・産業技術総合開発企業(NEDO)
愛・地球博出展のご紹介 接客ロボット Actroid(アクトロイド)

◎ロボットラボラトリー
ロボット関連企業紹介:か行:株式会社ココロ 〜アクトロイド-DER〜
プロジェクト成果一覧 イベント アクトロイド-DER 完成披露会


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