殺戮天使たちとのブラッディな週末


◎『シン・シティ』監督:フランク・ミラーロバート・ロドリゲス(2005年・米国)
 デヴォン青木。うわさに違わぬ好演。
(2005/10/07, AMCイクスピアリ


◎『バイオハザードII アポカリプス』監督:アレクサンダー・ウィット(2004年・カナダ+英国)
 ミラ・ジョボビッチ。強くなりすぎです(主人公の弱みが少ないことの難しさを、脚本が克服できていない)。
(2005/10/08, DVDレンタル)


◎『デッドコースター ファイナル・デスティネーション2』監督:デヴィッド・エリス(2003年・米国)
 あと少しスピリチュアル(≠ホラー)なセンスが欲しい。メカニカルな描写はさすがにうまくこなしているが、『セルラー』のような題材の方が、この職人監督の資質には合っているのだろうと思う。“人間クラッシュ”のいくつかには「笑いのエッセンスを入れてある」とインタビューで答えているが、そうは見えなかった。
(2005/10/09, DVDレンタル)


◎『BLOOD+ 第1話』監督:藤咲淳一(TV, 2005年・日本)
 出来に文句はない。ただ、土曜の夕方に向いているのか。バイオレンス云々でない。週末(それも秋)の夕暮れどきに、人はこうした“クールさ”に浸りたいものなのか。EDに観ることのできる箸井地図の画のタッチ(とそれに合った演出)なら、気分としてはOKなのだが…それは週刊デジタルアニメ*1にはまだ高いハードルなのか。
 以上は、個人的な“気分の一週間サイクル”の問題にしかすぎないことなので、録画して好きな時に観るつもりの私には、そう影響はないのだが…。
 いかにも女性受けしそうないくつかのキャラクターが、どれくらいの人気を呼べるか、Production I.G作品の新境地(おそらく)として関心のあるところ。
(2005/10/09, 10/08放映・録画)

*1:予算規模が大きければ、作家的な“タッチ”の表現はもちろん可能。