最高峰は『飢餓海峡』だとのこと。それに笠原和夫


 井筒和幸監督の好む映画群に、改めて親近感を覚えた。『ガキ帝国あくたれ戦争』(1981)には、一見粗削りの前作とは方向性の異なる非常に技巧的な一面があったと記憶するのだが(現状では封印作品のため確認できない)、初期のブライアン・デ・パルマに強く惹かれた一人であったことを知って、やっと納得できたような気がした。*1
 『ファイブ・イージー・ピーセス』(1970)を再見したくなったりも。『バニシング・ポイント』(1971)とか『サイレントパートナー』(1978)とか。そんなタイトルを聞いてもピンと来ない人にむしろ手にとって欲しい。(自身の映画の参考用に?)いまブニュエルを観てきたところだ、といったやや意表をつくエピソードも出てくる。通勤時を含めて一日で読了。


サルに教える映画の話

サルに教える映画の話

*1:デ・パルマのようなことをやっているわけではない。念のため。むしろスコセッシ・タッチかも。