国内アニメーター空洞化に先手打つ? GAINAX


 昨日の当BLOGに記した韓国アニメ『ワンダフルデイズ』を中心に、“あのガイナックスが韓国アニメを配給。韓国アニメ界の現状”という記事が。『SPA!』2005年5月3・10日号からです。
 “韓国アニメと韓国にゆかりの深い作品”として紹介されてるのが以下の8本──。

  1. ワンダフルデイズ
  2. 『マリ物語』
  3. 『新暗行脚史』
  4. レジェンズ 甦る竜王伝説』
  5. 千と千尋の神隠し
  6. 無限戦記ポトリス
  7. RAGNAROK THE ANIMATION
  8. PUCCA(プッカ)』

 1と2は、オリジナルアニメ。8月に国内公開予定の2では、イ・ビョンホンが声優を務める。また、3は『月刊サンデーGX』に連載中の韓国漫画家による作品を原作とするアニメ化(日韓共同)。
 一方、4と5は、韓国のスタジオが参画した作品。それ自体は珍しくないが、大地丙太郎監督による4(東映動画)では、作画から撮影までをゆだねてる。5は、ジブリが韓国に仕事を発注した最初の作品になるという。そして、6と7が、オンラインげームのアニメ化(共に日韓共同)です。
 8は、キャラクターマーチャンダイジングの大成功作。世界60カ国で250種類のキャラクターグッズ(女の子向け)を展開している。日本におけるモバイル展開のライセンスをディズニーが所有しているのだとか。


 取材によるのかプレス資料からなのか判然としませんが、『ワンダフルデイズ』日本語版脚本・演出担当の山賀博之コメントがあるので、メモっときます。

 作風を比較するなら、“構成力と洗練された技の日本”と“深い精神性とパワーの韓国”といったところでしょうか。実際、韓国のアニメスタジオを訪ねると、日本よりもシステムが進んでいることに驚いたし、韓国スタッフたちとは単なる下請けではなく、ともに作品を作っていきたい(P.139)

 ちなみに、韓国で製作される劇場用アニメは現状、年間5〜6本だということです。