都市細胞に封じ込められたアイコン

 読了。勉強になった。本題とあまり関係ないところをメモっときます。「のちに万博で全面的に展開されることになるカプセル建築やユニット住宅、巨大なスペース・フレームやメガ・ストラクチャーといった発想は、事実、メタボリストたちによる、生物の細胞レベルで観察される増殖や代謝の観察から生まれたものである」(P.113)との下りに付けられた“註”です。

 こうしたメタボリズム的「カプセル」志向は、のちのサブカルチャーにおける「モビルスーツ」や「ガチャポン」への潜在的伏線となっているように思われる。これについては機会をあらためて論じてみたい。(P.301)

◎『戦争と万博椹木野衣(著),美術出版社(ISBN:4568201748