戦時下の動画論

◎『漫画映画論』今村太平・著、スタジオジブリ・発行、徳間書店・発売 昭和16年に刊行された「アニメーション論」をジブリが復刻した。内容自体は「徹底した技術論」であるらしい。しかし、評者(大塚英志さん)は、それがいつ書かれた(体系化された)もの…

正義!! 素麺??

参加は(初回を除く)4回目。来年は月曜日になるらしいので、苦しいかも。内容については口外しない、ことを紳士協定としているイベントなので、参加報告のみ。です。 樋口真嗣監督が招かれた昨年よりも地味なものとなることが予想され、またやはり地味では…

全体に画は好みです、この雑誌。

昨日書いた『電撃マ王』2006年2月号(Vol.3)の「試験に出るかも!? 系統別美少女キャラ分析」(P.77)に関連して追加。それぞれの系統ごとに別々のイラストレーターがオリジナルキャラクターを描いているのだが、テイスト(やタッチ)がうまくコントロールさ…

キャラクタライゼーション vol.02 “常にアンテナを張っておきたい”って…。

『電撃マ王』2006年2月号(Vol.3)から。3月号に切り替わるのを見計らっていたのだが、捨て去る前にメモっておく。「マ王的美少女キャラ考察&注目ゲーム特集“あの娘に逢いたい!”」と題した企画における、「試験に出るかも!? 系統別美少女キャラ分析」(P.77…

真野きりな…近況がわからない

01. 『亀は意外と速く泳ぐ』監督:三木聡(2005年・日本) 06/02/11 DVDレンタル 02. 『BULLET BALLET バレット・バレエ』監督: 塚本晋也(1999年・日本) 06/02/15 DVD 03. 『逆境ナイン』監督:羽住英一郎(2005年・日本) 06/02/18 DVDレンタル 04. 『真…

透明な割箸そして操り手

押井守監督『立喰師列伝』の公式サイトで、予告編が公開されている。渋谷シネクイント、シネスイッチ銀座(スクリーン2)といった劇場での予告編上映も始まっている、とのこと。で、スーパーライブメーション。いわゆる2.5次元になるのかと思っていたのだが…

また観てみるか。

『バタフライ・エフェクト』──。年間ベストテンのたぐいには入っていないようだが、この映画は、佳作として長く語り続けられることだろう。私も大好きな映画だ。ただ、傑作にはなりきれていないところがある。その“微妙”な感触の正体を考察するため、感想な…

“『アクトロイドDER』の売り切り価格は、家1軒ぶんとか”

昨日の「リプリー」に関する記述は、どうもミスリードになってしまっているようです。最新号の『週刊アスキー』(2006年2月21日号)の連載「ロボットが作る未来 Volume 03」に“彼女”が紹介されていました。 開発元の企業「ココロ」を取材した内容で、リプリ…

「明日はきっといい日になりますよ」

“巨大(化)女性”その7 ──忘れないうちに。 ■覚醒女王系 ◎光のクイーン『ふたりはプリキュア マックスハート』第47話“扉を開けて! ここから始まる物語”(2006/01/29) たまたま最終回を観ていたら遭遇。なので、突如巨大化したのか、元からの姿なのかがわか…

“Repliee Q2では,実在の人物をもとににてデザインされています”(誤字まま)

先月末の報道ですが、切り抜いてあったので。2006年1月30日付・日本経済新聞朝刊(21面・科学)からです。キャッチは、“ロボに皮膚の触覚 阪大などセンサー 3倍伸ぱしても大丈夫”。──「皮膚型センサー」と呼ばれる領域があることを、不勉強のため、知りませ…

日陰の、そのまた日陰は明るいのか?(非ず非ず)

『嫌オタク流』に関連させて1月27日付の当Blog(→ここ)に記した内容について、benigomoさん(「タイトル案候補」)による分析(→ここ)があったので、説明不足だった点をちょっと補っておきましょう。 私の居る場所をあえて言うなら、「準オタク」(ぬるい…

“基本的に映画は待ってくれるのだから慌てることもない”

日本経済新聞土曜版(NIKKEIプラス1)に載っている映画評「今週の1本」は、毎週楽しみに読んでいる。この連載コラムを中心に、映画365本分を1冊に収録したのが、『映画一日一本―DVDで楽しむ見逃し映画365』(芝山幹郎・著、朝日新聞社・刊)だ。1年・12カ月…

キーワードは“ドイツ”か。フィルムセンターに行きたいが…。

この2週間ほどの記録──記録するのが精いっぱい。常に痛感するのは、食わず嫌いは禁物。ということだ。特に近年は、予告編やパッケージにミスリードを誘うものが多いのではないかと感じる。「騙されて観る」のが問題なのではなく、「騙されないぞ」と思って敬…

肝心の本田透さんを未読だな…

この1カ月ほどの間に入手した書籍・雑誌(の抜粋)。こうして見るとかなりセレクションが偏っているので、そろそろ目先を変えたいところだが。なお、『オタクエリート』と『アニメーションノート』は正対して読む気になれないものだった。 ■萌え・オタク オ…

或イハ所在無キ「おたく第一世代」ノ妄言

私は、いわゆる「オタク第一世代」に属している。ただし、オタクを自称する気はない。“嫌オタク”なのではない。リスペクトされるオタクには憧れがあるのだが、なにしろ極めた分野を持っていないのだ。幾らかの適格性はあるのだろう。とは思っている。だから…

“僕は敗北の美学とかそういうところにはあまり共感しないんですよ”(樋口真嗣)

現時点でロケ記(エキストラ体験記)はかなり飛び交っているものの、内容の詳細はまだ明かされていない『日本沈没』の情報が、少し紹介されていた。『MOVIE ぴあ 2006 WINTER 1冊まるごと映画だけ!(Weekly ぴあ 別冊 1.15号)』に、1ページだけだが、樋口真…

夕日、そして人類文明の黄昏

01. 『ALWAYS 三丁目の夕日』 監督:山崎貴(2005年・日本) 06/01/11 新宿文化シネマ 02. 『レディ・イヴ』 監督:プレストン・スタージェス(1941年・米国) 06/01/13 DVDレンタル 03. 『カサンドラ・クロス』 監督:ジョルジュ・パン・コスマトス(1976年…

挙句に振袖アイドルが

“巨大(化)女性”その6 ──CM分野にはもはや「収穫」は現れにくいのかも。 ■レプリカント・アイドル系(追加) ◎相田翔子『アイダ設計」』(2005, CM) さいたま市の住宅会社のCM。語呂合わせ起用で話題になっていたようだが、以前のCMはよく知らない。巨大化…

新年分をまとめて(相変わらず一貫性がないが)

01. 『戦国自衛隊1549』 監督:手塚昌明(2005年・日本) 06/01/02 DVD 02. 『ミリオンダラー・ベイビー』 監督:クリント・イーストウッド(2004年・米国) 再見06/01/03 DVD 03. 『新幹線大爆破』 監督:佐藤純弥(1975年・日本) 再見06/01/07 DVD 04. 『…

“非日常”路線からの分岐

“巨大(化)女性”その5 ──ウルトラ&GAINAX系に触れぬまま、しばらく休止していた…。これは「その2」のバリエーション。放映はちょっと前のものですが。 ■お笑い起用“日常”系 ◎北陽『西友「大創業祭」』(2005, CM) 巨大化するのは虻ちゃん=虻川美穂子のみ…

だから「生きろ」と映画は言う

「角川春樹+佐藤純彌」のコンビネーションには、私(と同世代の映画ファン)は特別な思い入れを持っている(はずだ)。“角川大作”に対しては、メディアミックスによって映画をイベント化したことの功績を認める声と共に、逆に反感、「大味」などといった評…

最高峰は『飢餓海峡』だとのこと。それに笠原和夫

井筒和幸監督の好む映画群に、改めて親近感を覚えた。『ガキ帝国あくたれ戦争』(1981)には、一見粗削りの前作とは方向性の異なる非常に技巧的な一面があったと記憶するのだが(現状では封印作品のため確認できない)、初期のブライアン・デ・パルマに強く…

HARUKAは、例えばこんな事をしゃべります。「HARUKAは3Dフローティングビジョンの映像なんです」

裸眼立体視の技術。このニュースは見落としていました。9月30日付でリリースされたものなのですが、どういうタイミングなのか朝日新聞 2005年12月3日付・朝刊13面(経済)に取り上げられていて、それを読んで知ったしだいです。 ◎パイオニア株式会社 : 報道…

「子どもたちの未来のためには、“非戦”でしかありえないですよ」(竹田逭滋)

◎『NewWORDS(ニューワーズ)』 2006 WINTER 1st ISSUE 『月刊ニュータイプ』の増刊。“オトナのためのニュータイプ・エンタテイメントマガジン、登場!”という触れ込みだ。ただ、どうも誌面やネタ(の切り口)に新鮮味が乏しい。得意分野はそれなりに掘り下げ…

コウモリとハサミ、そして暗黒

◎『バットマン ビギンズ』監督:クリストファー・ノーラン(2005年・米国) ビジュアル面での新味を追い求めすぎずに真実味を優先させることで、充実感を与える作品になった。コウモリの群集を描き、恐怖のシンボルとしての洞穴(落下)とホロコーストの毒ガ…

“あくまで未来に対する業をみずから引き受けるという一点において、彼らは彼らなりの倫理を貫く”(塩田明彦)

実写版『どろろ』のニュース。見落としていました。 ◎手塚漫画「どろろ」が妻夫木&コウ主演で実写映画化! SANSPO.COM−芸能, 2005/11/17 ◎手塚漫画「どろろ」妻夫木&柴咲で実写映画化 日本発「ロード・オブ・ザ・リング」 Yahoo!ニュース - スポーツ報知, …

“団塊リタイア層”のアイドル…

やはり“微笑貴公子”の牙城を崩したのは、ヨンエ姫(じゃなくて女官)であったか。そして、やはり白夜書房であったか。 『別冊コリア・ムービー(KoreaMovie)①』(白夜ムック220)が、“特集!「宮廷女官チャングムの誓い」とイ・ヨンエの世界”と題し、この分…

キャラクタライゼーション vol.01

20世紀の米国西海岸は、モータリゼーションと並び、もうひとつの重要な文化的パラダイムを発信していた。それが“キャラクタライゼーション”だ。そうしたハリウッド映画の知恵はしかし日本には、キャラよりもむしろ“物語”に目を向けたストーリーマーケティン…

レコる世間のエターナル幻想 vol.06

!! “記憶リセット映画”強化月間 劇場で観逃してしまった『エターナル・サンシャイン』に触れる前に、“記憶リセット映画”を整理することを思い立ち、強化月間と称しているわけで。今回もIMDbのplot keywordsを手がかりに抽出してみた。必ずしも記憶消失や記憶…

“びゅーん”とね、飛ぶのね。

!! “記憶リセット映画”強化月間 記憶がリセットされる、というよりは、記憶の外部がリセットされるような設定で始まる映画なのだが、“記憶リセット映画”の亜種として入れておこう。 フォーガットン [DVD]出版社/メーカー: ソニー・ピクチャーズエンタテイン…